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横谷 明徳; 赤松 憲*; 藤井 健太郎
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 99, p.366 - 369, 2003/01
これまでの放射光を用いた生体分子損傷研究では、おもにエンドポイントである反応生成物に主眼が置かれてきた。一方軟X線光反応を起こした直後の反応中間体の一つとして推測されるラジカル分子種については、ほとんど知見がない。この理由は、放射光ビームラインにラジカル分子種をその場"in situ"測定するための装置がなかったためである。不対電子を有するラジカル分子種はイオンと中性の両方の場合があり、また照射試料表面から脱離せずにバルク中に残る場合も多いと考えられる。このため通常のイオン分光等の測定のみでは、その全貌を追跡することが困難である。このような状況を踏まえ、われわれはラジカル測定のための電子常磁性共鳴装置を備えた実験ステーションを、これまでSPring-8に立ち上げてきた。本講演では、DNA構成塩基を試料として試験的に試みた幾つかのラジカル測定に成功したので、これを報告する。